※本記事にはプロモーションが含まれています。
熱海駅に降り立った後、タクシーで向かったのは熱海の源泉「走り湯」です。
洞窟の入口に立つと、奥から熱気が吹き出してきました。
ゴー……という音が絶えず響いています。
地面の奥で、何かが動いているようでした。
温泉が“生きている”。
そんな言葉が自然と浮かんだ、熱海でも印象深い場所です。

日本三大古泉・走り湯
走り湯は熱海市伊豆山にある歴史ある源泉で、日本三大古泉のひとつとして知られています。
洞窟の奥から湯が横方向へ湧き出す珍しい源泉で、温泉が生まれる現場を間近で感じられる場所です。
今回は前泊した宿から熱海経由で立ち寄りました。派手な観光地ではありませんが、熱海らしさが静かに伝わってくる場所でした。
第1章|熱海駅から、源泉へ向かう
熱海駅の喧騒をあとにしてタクシーに乗り込むと、街のざわめきが少しずつ遠ざかり、海の気配が近づいてきました。観光地へ向かうというより、どこか特別な場所へ向かっているような静かな高揚感がありました。
運転手さんは走り湯の近くに差しかかると、どこか誇らしげに教えてくれました。
「ここ、日本三大古泉のひとつなんですよ」
第2章|走り湯に着く──洞窟から湧き出す熱

走り湯の前に立つと、まず耳に届くのは、
ゴー……しゅんしゅんしゅん……
と洞窟の奥から響く湯の音です。
洞窟の奥は白い湯気で霞んでいました。音だけが絶えず続いています。
近づくほどに熱気が強く、湿った空気が肌にまとわりつきます。ふっと鼻をかすめた硫黄とも潮とも違う独特の香りは、伊豆山温泉で感じたものとよく似ていました。
運転手さんの「日本三大古泉」という言葉と、目の前の源泉の迫力が重なって、“温泉が生きて湧き続けている”という実感が胸に迫ってきました。

第3章|熱海の温泉の息づかい
走り湯の前に立っていると、湯が絶えず湧き続けている――ただそれだけのことが、不思議と胸に響いてきました。温泉街で入るお湯も、もとはこうして地中から湧き続けているのだと思うと、不思議と見え方が変わってきました。
洞窟を出ると、海から風が吹いていました。
振り返ると、さっきまで聞いていた音はまだ続いています。
あの湯は、夜も朝も変わらず湧き続けるのだろうと思いました。
熱海の宿で浸かった湯も、その先にあるのかもしれません。
温泉街では当たり前のように湯に浸かるけれど、
その源泉そのものを見る機会は意外と少ない。
走り湯は、
熱海の温泉がどこから来ているのかを
静かに教えてくれる場所でした。
走り湯の基本情報
- 名称:走り湯(はしりゆ)
- エリア:熱海市伊豆山
- 特徴:日本三大古泉のひとつ/洞窟から横に湧き出す珍しい源泉
- アクセス:JR熱海駅から車で約7分
- 見どころ:洞窟源泉、湯気の熱気、海沿いの地形
- 滞在目安:10〜15分ほど

おわりに
走り湯は長く滞在する場所ではありません。けれど、熱海の温泉で“湯が生まれ続けている ”ことを身体で感じられる、特別な源泉です。
長い年月をかけて湧き続けてきた走り湯の熱。
熱海という土地の奥に流れているものを、
少しだけ感じられた気がしました。
走り湯源泉をあとにしても、
まだ源泉から離れた気分にはなれませんでした。
洞窟の奥から聞こえた音が、
なぜか耳に残っていたからです。
あの場所で私は、
温泉にも鼓動があるのかもしれないと思いました。

🐾 友人猫将軍の旅日記
将軍は湯気の前で立ち止まった。
温泉にも鼓動があることを知ったらしい。
次の一湯一会はこちら
温泉の熱を感じたあなたに

